◆各登山コースにマウスを置くと、下のフォームにコースタイムが表示されます◆
(コースタイムは無積雪期で休憩を含みません。)

テントの設営は自然保護等のため、指定地以外では出来ません





大菩薩トレッキング、コース案内 ===その1===
各コースの見所を簡単に説明をします。

(1)大菩薩峠コース (上日川峠⇒唐松尾根分岐⇒大菩薩峠)
 初心者コースでのんびり歩きたい方にお進めします。途中で富士山を望み、中里介山ゆかりの三界庵を右に見て大菩薩峠に立ちますと、雄大な風景に思わ ず声を出したくなります。
 富士山、南アルプス、乗鞍岳、八ヶ岳、奥秩父、奥多摩、そして、、、
大菩薩峠では、宝暦5年に彫られたお地蔵さまと中里介山文学碑が皆様を迎え、中里介山作「大菩薩峠」を思い浮かべることでしょう。
 各山々や甲府盆地を眺めながらのお弁当は一段とおいしくなることでしょう。晴れて欲しいトレッキングです。帰りは同じコースを上日川峠に戻ります。
(2)石丸峠コース(上日川峠⇒石丸峠⇒大菩薩峠⇒唐松尾根分岐⇒上日川 峠)逆コースの時もあり
 山歩き始めている方向きのコースです。
大菩薩の森を歩き、沢を二度わたり野鳥のさえずりを聞きながら少しの急坂を登り尾根にたどり着きますと雄大な富士山と小金沢蓮嶺の風景が見えてきます。

 石丸峠からの展望は絵の様です。南アルプスも見えてますよ。
500円札の裏は富士山の絵ですが、それは雁が腹摺山からの写真を基にしたのです。その雁が腹摺山も見えています。
 石丸峠~熊沢山の斜面からの風景は、新緑も紅葉の時季も素晴らしいです。春の熊沢山から大菩薩峠に下る登山道には、小さな白い可憐な花が咲いていることでしょう。さて?何の花でしょうか。大菩薩峠から上日川峠は省略します。
(3)大菩薩嶺、丸川峠コース(上日川峠⇒唐松尾根分岐⇒雷岩⇒大菩薩嶺⇒ 丸川峠⇒丸川峠分岐)
 山に慣れた健脚向きです。
 トレッキングに参加された方の希望で新しく出来た健脚コースです。唐松尾根の急坂を登り、雷岩からの大展望に歓声を上げてさらに登り、大菩薩 嶺(2057m)の三角点にタッチし丸川峠へと下ります。
 丸川峠までは天然の森となり、木々の間から、秩父連山、武田信玄の隠し金 山で有名な鶏冠山の岩壁が見えています。丸川峠峠近くで粘版岩、砂岩地質か ら花崗岩層に変わってきます。
 峠からは富士山、南アルプスの展望。下山路は急坂となり、右側は広葉樹の天然の森と巨木コースと変化に富んだ尾 根路を下ります。
 大菩薩登山口から登って、一番先に富士山が見える尾根路です。このコースは3つの地質を歩きます。
(4)唐松尾根、大菩薩嶺、大菩薩峠コース
(上日川峠⇒唐松尾根分岐⇒雷岩⇒大菩薩嶺往復⇒大菩薩峠⇒唐松尾根分岐⇒上日川峠)
 上日川峠~唐松尾根分岐までは呼吸、足並みを整えながらのんびりと歩きましょう。
 唐松尾根分岐で一休み。トイレタイム。見上げると是から歩く尾根が見えています。
 今迄より傾斜がきつくなりますが、木々を眺め、鳥の声を聞きながら一歩、一歩ゆっくりと歩きましょう。富士山も見えて来ましたよ。やがて、岩がゴロゴロしてきます。地質も砂岩、珪質頁岩、千枚岩に変わっています。
 そこを振り返ると、富士山が絵の様に見えています。岩ゴロゴロの急坂を登り切ると、雷岩の到着。
 素晴らしい景色に感動する事でしょう。富士山、三つ峠、御坂山塊、上日川ダム、南アルプスなどなど~ここから5~7分で大菩薩最高峰「大菩薩嶺」へ。
山頂の周りは木々で囲まれて展望は期待できませんが、以前と比べ木々の数はだいぶ減って来ています。再び雷岩へ戻ります。
 雷岩~大菩薩峠までの展望に再び感動!甲府盆地も見えていますよ。春、里の桃の花びらがここ大菩薩の尾根まで風に乗って舞い降ります。
 大菩薩からの展望や桃の花びらを見つけに登ってみませんか。2000m標識の柱を過ぎ、旧大菩薩峠に付きますと別名「賽の河原」 特に冬場は風雪が強く、遭難者が出るというので今の大菩薩峠に移動しました。
 少し登ると「親不知ノ頭」また絶景。大菩薩峠まで下りの登山道。大菩薩の知名度をあげた「大菩薩峠」の著者「中里介山」の文学碑が富士山を眺める様に立っています。大菩薩峠に到着。ホットし風景にしばし感動。乗鞍岳も見えています。
 大菩薩は広範囲で展望が期待でき、思いがけないところからの素晴らしい風景があります。

 大菩薩峠~上日川峠は省略します。 


大菩薩トレッキング、コース案内 ===その2===
各コースの見所を簡単に説明をします。

三窪高原
国道411号線柳沢峠から登り始める三窪高原は、なだらかな草原状の花崗岩地帯の高原です。
 以前はレンゲツツジの見事な群生地で季節になると「ツツジ祭」が行われていましたが、地球規模の自然環境の変化とそれに伴って、鹿による食害等によって壊滅状態になっています。
この現象は各山岳地域でも同じ様に進んでいます。
 それでも、ヤマツツジ、ミツバツツジ、サラサドウダンツツジ、ドウダンツツジ、ベニドウダン等などはまだ見応えがあります。

 展望の良い「ハンゼの頭」からは、御坂山塊、富士山、南アルプス、八ケ岳、奥秩父の山々、大菩薩嶺からの尾根等が望まれます。

 さわやかな風が吹く、三窪高原を歩いてみませんか。
黒川鶏冠山  (柳沢峠⇒黒川鶏冠山)
 黒川山と鶏冠山を合わせて、通称「黒川鶏冠山」と呼ばれています。国道411号線柳沢峠からのスタート(落合からのスタートもあり)します。
なだらかな道と自然林の中を歩き、梅の木展望台では奥秩父の山々を眺めやがて、六本木峠に着きます。
 カラマツ、ヒノキの植林が見られます。
林道を横切り、横手峠分岐では地図を広げ道標を確認して「鶏冠山」方面へ進み、これからしばらく坂道になり汗を流します。
 木々の間から大菩薩嶺が右に見え、尾根に出合った左に登ると三角点があります。そこが「黒川山」ですが展望はありません。
左の道を進みますと見晴らしの良い岩場に出ます。
 素晴らしい眺めに歓声をあげることでしょう。
大菩薩嶺から続く北面の尾根!富士山!南アルプス!甲府盆地!八ケ岳!奥秩父の山々等々
 充分に満喫しましたら元の尾根出合まで戻り、全山岩山の鶏冠山へ充分に注意し登って下さい。
 山頂は狭く、鶏冠神社の小さな祠があり、狭く切り立って谷は深いのでご注意下さい。
 ここからの展望は、先ほどの黒川山の見晴らし岩と同様の眺めに再び歓声が上がることでしょう。

谷深いところは、その昔、黒川千軒といわれ大勢の人々が住んで、金を産出していた武田信玄の隠し金山でした。
武田軍の軍資金をここから産出した金で賄ったと言われています。

帰り道は、柳沢峠へUターン。落合に下る。六本木峠に戻り丸川 峠方面へのコースが考えられます。

 黒川鶏冠山からの展望は特に秋が素晴らしいです。

柳沢峠⇒丸川峠
国道411号線柳沢峠の階段を登り、広葉樹を主とする素晴らしい自然林の登山道には「ブナの道」も整備され、木々には名札もついています。
 東京都水道局水源林になっていて、東京都が管理しています。
まもなく、左側に梅の木展望台があり、奥秩父の山々が眺められます。
六本木峠で右の道を進みます。
 まもなく、花崗岩の岩塊斜面に苔が覆い尽くした大規模な風景が現れます。
この様な大規模な風景は、丸川峠迄3カ所あります。
 柳沢峠から歩き始めて、花崗岩についた苔に気がついた方もここの苔群にビックリすると思います。

 黒川鶏冠山コースも苔がきれいです。

丸川峠から大菩薩嶺までのコースも苔がきれいですが、地質は堆積岩となるため苔が違って来ます。
観察しながら柳沢峠~大菩薩嶺まで歩いて見ませんか?
  
 最後の大規模の苔群をまがると南正面に富士山がでっかく見えて来ます。
丸川峠の到着です。
 柳沢峠から丸川峠まではなだらかな登山道で地質は花崗岩層です。
北斜面のため、大雪のときは積雪量を考慮し歩いて下さい。